ねんぶついけ
念仏池
国内
場所・異界
- どんな話か
- 揖斐川町谷汲と坂下の間にある念仏池は、橋から念仏を唱えると泡立って音がするという伝説の池である。
- 細部
揖斐川町の谷汲と坂下の間には念仏池と呼ばれる小さな池がある。この池に架かる橋は念仏橋といい、水中には石塔が沈められている。橋の上に立って石塔に向かって念仏を唱えると、池の水が沸き立つように泡立って音を立てることから、この名がついたと伝えられる。由来については諸説があり、一つには西国三十三所の巡礼を終えた花山法皇がこの地を通りかかった帰路に谷汲山で休息し、念仏を唱えたところその場所から水が湧き出したためとされ、そこには今もお地蔵さんが祀られている。
もう一つの伝えでは、花山院が池にかかる大橋の上から「南無阿弥陀仏」と唱えると、淵の底から「仏、仏」という水音が聞こえてきたといい、これを耳にした高倉天皇が勅使を遣わして確かめさせたところ、やはり本当に「仏、仏」と音がしたと語り継がれている。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成第二期』所収「諸国里人談」(菊岡沾凉)、1972年の『民俗採訪』岐阜県揖斐郡谷汲村調査、1990年の『中京民俗』口承文芸に記録がある。
- 地域
- 岐阜県揖斐川町
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ