にのへのちょうじゅねことねこづか
二戸の長寿猫と猫塚
国内
場所・異界
- どんな話か
- 三十年育てた飼い猫トラが藩主の葬儀で棺の異変を鎮め、その恩返しを記念して建てられた塚。
- 細部
- およそ三百五十年前のこと、福蔵寺で飼われていたトラという猫は大変可愛がられ、三十歳になるまで長生きした。ちょうどそのころ藩主が亡くなり葬儀が営まれたが、その最中に棺が天へ巻き上げられて下りてこなくなるという事件が起きた。居合わせた人々がいくら加持祈祷をしても効果はなかったが、福蔵寺五世の大突和尚が駆けつけて祈ると風はおさまり、棺は元の場所に戻った。この功によって寺は三十石の寺領を賜ったが、これは長年可愛がられたトラが恩返しをしたものだと考えられ、その後トラの行方は分からなくなった。寺ではその功績を記念して、鬼門の方角に猫塚を建てたと伝わっている。
- 広まり方
- 1948年の『民間伝承』所収、小林文夫「早乙女銭其他」に記録がある。
- 地域
- 岩手県二戸市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ