なんばんいど
南蛮井戸
国内
場所・異界
- どんな話か
- 南蛮寺があった場所の井戸に殉教者が投げ込まれたと伝わり、後に人魂が出て枕返しに遭うという噂が立った。
- 細部
- 切支丹が栄えていた時代、長崎にはサンジュアン・バブテイスタなる南蛮寺が壮麗な尖塔を構えていたが、慶長の末頃に起きた大規模な迫害でこの寺は取り壊された。その際、寺にあった聖具はすべて構内の井戸へ投げ捨てられ、迫害の凄惨さに耐えかねた伴天連か伊留満がみずから井戸に身を投げたところへ、なおも物が投げ込まれ続けたという。跡地には後年、法華宗の本蓮寺が建立されたが、この井戸をめぐって人魂が飛ぶという噂が広まり、井戸のほうへ足を向けて眠ると枕返しに見舞われると語り継がれている。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』所収、早川孝太郎「切支丹風の伝説」に記録がある。
- 地域
- 長崎県長崎市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ