ゆざのかえるがなかないすがたみいけ
遊佐の蛙が鳴かない姿見池
国内
場所・異界
- どんな話か
- 永泉寺には開山源翁が今も見回る話や、感応水・護摩の灰・蛙が鳴かない池など七つの不思議が伝わる。
- 細部
遊佐町の永泉寺には、古くから七つの不思議として語り継がれてきた話がまとまって残っている。寺を開いた源翁和尚は、今でも毎晩境内の境を見回っているといわれ、役小角が得たとされる感応水を飲めば邪気が払われて長寿が得られるとも伝わる。慈覚大師が鳥海山の毒蛇を降伏させた際の護摩の灰は今も尽きることがないとされ、源翁和尚の徳を慕った山神が誓いを立てたことで、この寺には火事や盗難の災いが及ばないのだという。
信仰の深い者には龍神が献じる灯りが見え、稲荷大明神の使者は凶事の前触れとして姿を現すとされる。境内の姿見池に棲む蛙は、源翁和尚の戒めによって鳴き声をあげることがないとも語られている。伝えられる資料によって数え方や項目には多少の違いがあり、稲荷大神の告げる吉凶や護摩壇の灰が悪い虫を防ぐことなど、微妙に異なる組み合わせで七不思議が紹介されている場合もある。
- 広まり方
- 1916年の『郷土研究』所収、藤井孝吉の報告、1920年の『郷土趣味』所収、磯貝宗楽「各地の七不思議(上)」、および1923年の同誌、佐藤太郎「出羽庄内雑記」に記録がある。
- 地域
- 山形県遊佐町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ