すわのななふしぎ
諏訪の七不思議
国内
場所・異界
- どんな話か
- 諏訪上下社にまつわる氷の御渡りや七十五頭の鹿など、書物ごとに顔ぶれの異なる七つの奇瑞。
- 細部
- 江戸期の随筆はそれぞれに諏訪の七不思議を数え上げているが、その中身は書物ごとに揺れている。元旦に御手洗の蛙を捕らえて白羽の矢で射ること、三月の酉の日に俎と七十五の鹿頭を供えること、湖面に筋が走る御渡り、種を結ばない麻、片目の魚といった組み合わせを挙げるものがある一方、堂の板の節穴に紙を当てると遠く離れた三重塔の影が逆さに映るという話を数えるものもある。ほかに毎日巳の刻に降る雨、根が八方に張る杉、塞げば落ちなくなる湯口、氷の上を渡る狐、湖に映る富士の影などが顔を出す。神域の常ならぬ現象を七つに束ねようとした結果、伝承ごとに取捨が生じたのである。
- 広まり方
- 『日本随筆大成』所収の『新著聞集』(神谷養勇軒)、『笈埃随筆』(百井塘雨)、『諸国里人談』(菊岡沾凉)、『塩尻』(天野信景)、および『続日本随筆大成別巻』1983年の『年中故事』(玉田永教)に、それぞれ異なる組み合わせが載る。
- 地域
- 長野県諏訪市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ