おもがわのなきごえ
面川の泣き声
国内
場所・異界
- どんな話か
- 盆踊りの頃に川を上下してオワーと響く声は、親を探す子の魂だと語られてきた。
- 細部
- 清水村の面川には、かつて亡くなった子が葬られずに置かれていたと伝えられる。盆踊りの季節になると、川筋を行き来しながらオワーという叫びが響き、これは生みの親を求めてさまよう子の魂の声だとされた。施餓鬼を営んだのちも声はやまず、大正三年に京都から招いた高僧が三日三晩の法要を行った間だけは静まったという。通りかかる農夫は、これがお前の親だと言って草鞋を川へ投げ入れ、声を一時しのいだ。学生は怖がって逃げ帰るが、子どもが遊びに来ている間だけは決して泣かないとも語られる。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』に載る高橋米策「うぶめの伝説」に四話が並べて記録されている。
- 地域
- 愛媛県今治市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ