ながれぼとけ
流れ仏
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 多度津には水死者を約束通り拾い上げると待っていたように見つかる話や、遺体のまわりだけ潮が澄む話が伝わっている。
- 細部
- 多度津町には流れ仏にまつわる話がいくつも残る。備中へ向かう途中で死人が流れているのを見つけたが急ぎの用があり、むしろをかぶせて帰りに拾うと約束して立ち去ったところ、戻ってきたときにはその死人が同じ場所でじっと待っていたかのように留まっていたという。大阪の港で十六、七歳の子が海に落ちた際には、ごみやヘドロで水が濁って何も見えなかったが、手探りで探るうちに急に潮が澄み、ちょうど死体のあるところだけが澄んで見えたという話もある。また船が沈没した折、父親が女の子を抱えて逃げようとしたが潮の流れに引き離されてしまい、後に息子が潜って探すと沈んだ船の天井に女の子がくっついているのを見つけて引き上げた。こうして死人をきちんと引き上げた年は決まって漁が良かったと伝えられている。
- 広まり方
- 1990年の『香川の民俗』に石崎洋司・敬子が発表した「高見島の伝承」に記録がある。
- 地域
- 香川県多度津町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ