みょうえしょうにん
明恵上人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 明恵上人には、修法中に光る星を負った猪の群れが空を渡った話や、虚空の声で経を授かった話、耳を切った際の血が今も残るという話など複数の奇瑞が伝わる。
- 細部
- 鎌倉時代の高僧明恵上人には、いくつもの不思議な出来事が言い伝えられている。ある時、修法にはげんでいた上人の前に、東の空を五頭の猪が一列になって駆け抜けていくという不思議な光景が現れ、その先頭に立つ猪の背には、まばゆく光る大きな星が乗っていたという。また別のときには、どこからともなく響く虚空の声によって、般若経のうち理趣分という部分を授けられたとも伝わる。少し離れた場所に置かれていた水桶に虫や小鳥が誤って落ちてしまった際には、それを見ていなかったはずの上人が弟子に助けてやるよう言いつけ、行ってみると確かにその通りであったという逸話もある。さらに、みずから耳を切り落として仏前に供えたとき、流れ出た血が仏の像をひたし供物の器にまで達したが、その血の跡は今なお消えずに残っているのだと語られている。
- 広まり方
- 日本随筆大成第二期1974年収録、中村経年「積翠閑話」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 鎌倉時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ