むつじぞう
六ツ地蔵
国内
場所・異界
- どんな話か
- 県境近くの塚で、大雨で流れ着いた六人の座頭の亡骸を祀ったものと伝えられる。
- 細部
- 愛知との境に近い場所にあるこの塚は、古来からの遺構ではなく、大雨に見舞われた年に山手から押し流されてきた遺体、あるいは骨を祀って築いたものだという。流れ着いたのは道に迷った七人の座頭のうちの六人で、ただ一人だけが助かった。その生存者は、うっかり尾を踏んでしまった山犬に導かれて国境を越え、三河の富山村漆島へたどり着いたと語られる。この地方で山犬は山の神の使い、または山そのものの主と見なされており、危害を加えかねない相手が一転して道案内を務める点にその両義性が表れている。
- 広まり方
- 1930年の『旅と伝説』に載る早川孝太郎の論考、盆の踊り場に記録されている。
- 地域
- 長野県天龍村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ