くまののしがいをひろわぬもうれん
熊野の死骸を拾わぬモウレン
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 漁の途中で海の死骸を拾わないと現れる霊で、舵を狙って船を妨害するとも語られる。
- 細部
- 漁の最中に海に浮かぶ屍骸(シガイ)を見つけながら拾わずに放っておくと、その死者がモウレンとなって現れ、祟りをなすと恐れられていた。姿を見せたり、悪い夢を見せたり、漁獲を減らしたりするため、見つけた屍骸は必ず引き上げる決まりだったという。また、船の舵を奪いに来るとも語られ、舵穴の脇に開けたサセという小さな穴は、モウレンを欺くための工夫だと伝わる。
- 広まり方
- 國學院大學民俗学研究会が1960年に熊野市荒坂地区などで行った民俗採訪の記録に複数件残る。
- 地域
- 三重県熊野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ