もうじん
盲人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 洛西鳴滝の盲人城松が滝の音を消すほどの笙を吹き、ある日異変を予言して愛宕山にこもった夜、大地震が起きたという。
- 細部
- 洛西の鳴滝という土地に、城松という名の盲人が住んでおり、笙の演奏にかけては並外れた腕前を持っていた。城松が滝に向かって笙を吹くと、本来なら轟々と響くはずの滝音がかき消され、笙の澄んだ音色だけが聞こえてくるといい、これを聞いた人々は皆一様に不思議がっていたという。そんなある日、城松は突然、風や水の中に異様な音が混じっている、里に何か良くないことが起こるだろうと言い出し、そのまま愛宕山にこもって夜を過ごすことにした。すると果たしてその晩、大きな地震が起こったのだという。盲人の鋭敏な感覚が天変地異を予知したとする話である。
- 広まり方
- 1978年の『日本随筆大成』第三期に収める神沢杜口「翁草」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ