もとやまごんげん
本山権現
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 小野の邑長に仕えた慈悲深い召使の女が病没する間際に光を放って姿を消し、見つかった櫛をもとに本山権現として祀られたという。
- 細部
小野の邑長のもとに仕えていた一人の召使は、貧しい人々には惜しみなく施しをする一方、自分自身はつましい衣食に甘んじる慈悲深い人柄であったという。この女が病を患い、いよいよ最期を迎えようというとき、突如として全身から光を放ち、そのまま行方が知れなくなってしまった。人々が手分けをして方々を探し回ると、西北へおよそ十町ほど離れた丘の木立の中に、彼女が使っていた櫛だけが落ちていたが、姿はどこにも見当たらなかったという。
その夜、邑長の夢に何らかのお告げがあったことから、その場所に社を建てて本山権現として祀ることになった。祭礼の折には、邑長の家が神輿の旅所となり、そこに置かれた臼の上で神輿がぴたりと止まるのがならわしになっているという。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』伝説・祠堂の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県東松島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ