もりさま
森様
国内
場所・異界
- どんな話か
- 各地に祀られる森様には、御神体が独りでに戻った話や、古木を伐ると祟りがあるとする言い伝えが複数残っている。
- 細部
下関市豊田町旧豊田上村の各地には、森様と呼ばれる祠がいくつも祀られている。ある家に伝わる話では、姑がまだ子どもだったころ、ひとりで森様へ遊びに行き、神の姿をした御神体のコクラを外へ持ち出して遊んだあと、そのまま置き去りにして帰ってしまった。ところが翌朝様子を見に行くと、コクラはひとりでにお宮へ戻っていたそうだ。浮石にある森様は田んぼの中の墓に生えた古木を指し、山の神とは別の存在とされ、切ってはならないと戒められている。
仁五にあった森様は、堤防を築く工事で伐られてしまい、今はその跡地に祠だけが残っているが、森の木を伐ったり供え物に手を出したりすると祟りがあると恐れられている。また、福島家の先祖がこの地に移り住んだ際に亡霊が出るとの騒ぎがあり、太夫に頼んで以後毎春祭りを行うようになったとも伝えられている。
- 広まり方
- 1975年の『民俗採訪』所収、山口県豊浦郡豊田町旧豊田上村(現・下関市)における國學院大學民俗学研究会の聞き取り調査に記録がある。
- 地域
- 山口県下関市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ