もいやま
森山
国内
場所・異界
- どんな話か
- 木々の伐採を禁じられた聖域「森山」を犯すと祟りがあるとされ、永田・吉田の両部落に伝わる話をまとめる。
- 細部
永田部落にある叶の中山神社の一帯は、かつて森山と呼ばれ、勝手に木を伐ってはならないという禁忌が課された土地であった。ある時この森の木を青年団が伐採したところ、関わった者は皆それぞれに体を痛め、直接木を伐った樵はことのほか激しい腰痛に苦しんだという。同様に吉田部落の森山神社一帯も森山と呼ばれる禁忌の土地で、産の神・子供の神としても信仰されていた。この神社にあった宝物を勝手に持ち出して遊んでいたところを見つかった子供が、居合わせた大人にきつく注意されると、今度はその大人のほうが原因不明の激しい腹痛に見舞われることになったという。
また吉田部落の人々はもともと森山から離れた海岸に暮らしていたが、ある年の大洪水で家がことごとく流されてしまい、これは森山ドンから離れて暮らしたことへの祟りだとされ、以後は森山の近くに住まいを移すようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1965年の『種子島民俗』掲載、小野重朗「森山とガラン山との報告」に記録されている。
- 地域
- 鹿児島県屋久島町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ