みっつのつぼ
三つの壺
国内
場所・異界
- どんな話か
- 内浦湾の岬の谷間に酢・酒・醤油が湧く三つの壺があったが、汲みすぎた罰で水しか出なくなったと伝わる。
- 細部
- 内浦湾に面した岬が入り組む谷あいに、酢・酒・醤油がおのずと湧き出るという三つの壺が昔あったと伝えられる。いくら汲んでも量が減ることはなかったが、ある人が欲を出して分をこえて汲んでしまったため、以後はただの水しか湧かなくなったという。これはお大師様が下した罰であるとされ、その場所には現在もお大師様を祀る祠が残っている。日照りで水源が涸れるような年になると、村じゅうが一艘の舟を仕立てて漕ぎ出し、賑やかに太鼓を打ちながらこの壺の場所まで進んで水を汲み尽くしては持ち帰る。そうした作業を幾日も続けていると、七日を待たずして空模様が変わり雨に恵まれると信じられていた。
- 広まり方
- 1932年の『旅と伝説』所収、浅井正男「壺、二題」に記録がある。
- 地域
- 福井県高浜町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ