じかくだいしとめぐろふどうのれいすい
慈覚大師と目黒不動の霊水
国内
場所・異界
- どんな話か
- 慈覚大師が独鈷で地面を掘ると湧き出した水が、日照りでも枯れず長雨でも増えないと伝わる。
- 細部
- 慈覚大師が若い頃、師の広智とともに目黒の里で宿を取った夜、広智は不動明王が現れる夢を見た。広智がその話を慈覚に告げると、慈覚もまったく同じ夢を見ていたという。そこで二人は霊木で不動明王の姿を彫り、その地に安置した。後年、唐からの帰り道に関東を巡っていた慈覚大師が再び目黒の里を訪れると、同じ夜にまた同じ夢のお告げを受けた。慈覚大師が山の頂に登り、手にした法具で地面を突くと、そこから水が湧き出したという。この水は炎天が続いても枯れることなく、長雨が続いても増えることがなかったと伝わる。天候にまったく左右されない一定の湧水という性質が異様とされる。
- 広まり方
- 菱川師宣『江戸雀』が『日本随筆大成』第二期(1974年)に収められている。
- 地域
- 東京都目黒区
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ