まるいわのかしわん
丸岩の貸し椀
国内
場所・異界
- どんな話か
- 水を大切にする夫婦の夢に女神が現れ、岩の割れ目へ頼めば膳椀を貸してくれたという。
- 細部
- 子のない働き者の夫婦が、川の水を粗末にせず田の行き帰りに道祖神へ参り続けたところ、男の子を授かった。祝いをしようにも客用の膳や椀がない。すると白い衣をまとった美しい女が二人の夢枕に立ち、水を大事にしているのだから貸してやろう、必要な数を紙に書いて夕方に丸岩の割れ目へ入れておけと告げて消えた。言われたとおりにすると、翌朝には頼んだ数の膳と椀が岩の前に整えられていた。洗って戻せばいつのまにか失せている。やがて村中が借りるようになったが、数をごまかす者が出たため水の神の怒りに触れ、以後は二度と貸されなくなったという。
- 広まり方
- 1987年刊『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』所収、細川修・松本清人による石の伝説の項に3話が載る。
- 地域
- 長野県東御市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ