まんきちころばし
萬吉ころばし
国内
場所・異界
- どんな話か
- 狐を騙し返した酒好きの万吉が得意になった数日後、崖下で転落死しているのが見つかった地名の由来。
- 細部
明治の初め頃、烏頭ヶ浜の部落に万吉という酒好きの若者がいた。七曲りという場所を通るたびに狐に化かされ、谷や沢を引き回されたあげく持っていた魚まで奪われることが続いたため、万吉は仕返しを企てる。お薬師様の宵祭りの晩、酔ったふりをして七曲りを通ると案の定、男の姿をした狐が現れたので、縁日の掛茶屋の奥に誘い込んで酒や肴をたっぷりと振る舞った。相手が寝入った隙に、万吉は「代金はあの男からもらってくれ」と茶屋の主人に告げてこっそり立ち去る。
翌朝、正体を見顕された狐は棒で叩かれて命からがら逃げ出し、万吉はこれに大得意になっていたが、それから二、三日後、七曲りの崖下で万吉自身の転落死体が発見された。以来この場所は万吉ころばしと呼ばれている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の妖怪変化・幽霊の事例篇に記録がある。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ