まいづるのしろ
舞鶴の城
国内
場所・異界
- どんな話か
- 群雄割拠の頃にあった舞鶴の城は敵情を見通す力を持ち自在に高さを変えたが、井戸を掘ったことで神通力を失ったという伝説。
- 細部
福岡県大牟田市に伝わる城の伝説である。あちこちで争いが絶えなかった時代、この地には舞鶴の城という異名を持つ城があり、常人には考えられない力を備えていたという。その天守からふもとを見渡すと、寄せてくる敵軍の人数や陣立てのようすが、絵図を広げて見るのと同じくらいはっきりと分かった。加えて城自体が高さを変える力を持ち、味方が打って出るときには低くなって敵陣のすぐ前まで進み出て、引くときには元の高さへ戻ったという。
敵兵が山腹の六合目を越えて上ってくると、城もそれに応じて高さを増し、決して上までは至らせなかった。ところがある時、この城の羽翼と背筋にあたるところへ井戸が掘られてしまい、それをきっかけに城の持っていた神通力は失われてしまったと伝わる。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』に掲載された小寺融吉「城の怪異」に記録がある。
- 地域
- 福岡県大牟田市
- 年代
- 戦国時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ