まえしらせ
前知らせ
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 老母が火の気配を口にした翌日にもらい火で全焼した話など、死や災難を予感させた4つの前知らせの記録。
- 細部
- ある日、家の老母が「火なぐさい」と言い出したのですみずみまで火の気を探したが何も見つからなかった。ところが翌日、もらい火によって家は丸ごと焼け落ちてしまったという。また、ある嫁は理由もわからないまま夫が影のように現れて手元にからみつき、豆がうまく引けなくなる感覚をおぼえて早めに実家へ帰ってきたところ、はたして夫は大東亜戦争で戦死していたことがわかった。息子をソロモンで亡くした家では、生前に郵便で届いていた給料をある朝受け取ろうとした瞬間、息子の海軍姿が風呂場に現れるのを見たという。さらに別の家では、飯茶碗が理由もなく二つに割れて何かあるのではと心配していたところ、ほどなくして人が亡くなったことを知らされたと伝えられている。
- 広まり方
- 1964年刊『福島県史 第23巻 民俗1』所収、岩崎敏夫・和田文夫・山口弥一郎「相馬郡飯館村民俗誌」(九・民間信仰 1 前知らせ)に記録がある。
- 地域
- 福島県飯舘村
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ