きゃーちぼら
喜八洞
国内
場所・異界
- どんな話か
- 田の下のキャーチボラという洞の水を欲しがった百姓が坊さんと交わした約束で、娘の一人が洞の龍宮へ嫁いでいったという。
- 細部
- 日照りに苦しんでいた百姓が、田の下にあるキャーチボラという洞に豊かな水がたまっているのを見て羨ましがっていると、見知らぬ美しい坊さんが現れ、その水を田へ上げてやろうと申し出た。代わりに六人いる娘のうち一人をよこすよう求められ、百姓が承知すると、たちまち洞の水が田へあふれ出した。家でこの顛末を語ると、娘の一人が自ら名乗り出て姿を消し、二度と戻らなくなってしまう。七日後、娘は機織りのちきりを取りに一度だけ帰ってきて、欲しい物があればキャーチボラの龍宮の池に紙に書いて流せば用立てると告げた。その後しばらくは頼み事がかなっていたが、あるとき借りた法事の椀を一つ返さなかったところ、洞との縁はそれきり切れてしまったという。
- 広まり方
- 1995年刊『今井の民俗―愛知県犬山市今井―』所収、東京女子大学史学科民俗調査団の「九 口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 愛知県犬山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ