ならばらやまのくず
奈良原山の葛
国内
場所・異界
- どんな話か
- 身を隠した葛の茂みが風で倒れ討たれた長慶天皇の恨みにより、奈良原山には葛が生えないという。
- 細部
- 玉川町に伝わる伝説では、吉野を追われた長慶天皇が足利方の手を逃れて伊予へ移り、奈良原山に身をひそめていたという。居場所を知られると峰づたいに落ちのび、寄木ヶ森で葛かずらの茂みに隠れた。しかし風で茂みが倒れて姿があらわになり、討たれてしまった。身を隠すはずの葛が裏切ったことを深く恨んだため、それ以来この山には葛が生えないのだと語られる。植物の欠如を由緒づける禁忌伝説である。
- 広まり方
- 1975年刊『あゆみ―玉川町の民俗 愛媛県越智郡―』の「信仰」(森正史監修)に記録がある。
- 地域
- 愛媛県今治市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ