くせち
クセ地
国内
場所・異界
- どんな話か
- 触れれば祟るとされる土地で、耕すときは決まった呪言を唱え、立ち入りも忌まれた。
- 細部
- この地方にはクセ地と呼ばれる、手を付けると障りがあるとされる場所がある。上猿田では鍬を入れる際に、たたればたたれ、という一句に始まり、地主にたたれ、と続けて、最後に、土佐のさこべは金でしけ、と結ぶ呪言を唱える。そうすれば祟られずに済むという。折宇には二か所のクセ地があり、そこに火を入れると祟ると言われて人は近寄らず、生えている樹木を伐ることも恐れられていた。土地そのものに人の手を拒む性質を認め、呪言や不入りによって折り合いを付けてきたことが分かる。
- 広まり方
- 1963年の『あゆみ―富郷の民俗―』所収、森正史「富郷民俗抄―その特色の二・三について―」に二例が記録されている。
- 地域
- 愛媛県四国中央市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ