なみえのはがたをのこすくりのみ
浪江の歯形を残す栗の実
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 死の間際に栗を求めた娘を葬った場所から生えた木の実に、娘の歯形が残っていたという言い伝え。
- 細部
- 病に伏せっていた娘が栗を食べたいと言い出したので、母親は必死に探し回って一つを見つけてきた。娘はその栗に歯を立てたまま息を引き取ってしまう。亡骸とともにその栗も葬ると、そこから芽吹いた木になる実には、娘の歯形がそのまま残っていたという。小さな願いが叶わぬまま逝った娘を悼むように、その後も実の一つひとつに歯形が浮かぶといい、里の人々はこれを娘の執念の証として語り伝えてきた。
- 広まり方
- 1936年の『旅と伝説』掲載、山口彌一郎・岩崎敏夫による磐城地方の蛇祭りと樹木伝説の報告にみえる。
- 地域
- 福島県浪江町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ