なとりしのあかいくるまのくちさけおんな
名取市の赤い車の口裂け女
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 口が耳まで裂け斧と鎌を持って赤い車で現れるという、美醜を問う口裂け女の噂を集めた資料が伝える話。
- 細部
美人だが口が耳もとまで裂けており、それを隠すためにマスクをつけているという噂の女である。髪は長くすらりとした体つきで、いつも斧と鎌を持ち歩き、赤い車に乗って現れるといわれた。走る速さは百メートルを五秒ほどで走り抜けるとも伝えられている。出会った相手に「きれい」かどうかを尋ね、答えを聞くとマスクを外して裂けた口を見せ、そのまま追いかけてくるという。とりわけ美しい人をねたんで追いかけるとされ、犬とポマードを苦手とするとも語られていた。
別の伝えでは、長い髪にコートをまとい、白いマスクで口もとを隠しているとされる。人けのない道を一人で歩いていると現れて「私きれい」と尋ね、はいと答えるとマスクを外して驚かせるという。この場合の対処法はベッコウアメとポマードだと語られている。さらに別の伝えでは、走る速さがいっそう誇張されて語られ、「私きれい」と尋ねられて思わず「うん」と答えてしまうと、「これでも」と続けながら顔の覆いを外して裂けた口を見せつけ、そのままどこまでも追いかけてくるとされていた。
- 広まり方
- 『磐城民俗』(1990年)掲載の岩崎真幸「『口裂け女』資料」に、複数の言い伝えとして記録されている。
- 地域
- 宮城県名取市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 口承で流布
口伝えや報道で広まり、明確な起源が特定されていない。 - タグ