こうやけのふち
公焼の渕
国内
場所・異界
- どんな話か
- 淵の底の御殿に住む姫が斧を返し宿を借りたが、禁を破って覗いた家は没落した。
- 細部
- 黒蔵の関助が木を伐っていると斧が手を離れて飛び、中の川谷の公焼の淵へ沈んでしまった。取り戻そうと淵の底へ下りると御殿があり、そこにいた姫が斧を返してくれた。これを縁に、姫は毎年土佐へ向かう道中、必ず関助の家へ一晩泊まるようになる。ただし泊まっている部屋を覗いてはならないと固く言い渡されていた。ある年、関助が我慢できずに障子を開けると、部屋いっぱいに大蛇がとぐろを巻いていた。姫は二度と会うことはないと告げて去り、関助の家はやがて没落したという。
- 広まり方
- 1963年の『あゆみ―富郷の民俗―』所収、森正史監修「黒蔵の関助と公焼の渕」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県四国中央市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ