こうじんまつ
荒神松
国内
場所・異界
- どんな話か
- 高槻市の荒神松の塚を畑にしようとした家では夢のお告げで棺と骸骨が見つかり、狐の死骸を埋めた際は老母が発狂した。
- 細部
- 高槻市に伝わる、荒神松という松の生えた塚をめぐる二つの話である。ある家がこの塚の一帯を畑に変えようとしたところ、息子の夢の中で塚の土が崩れ落ちる様子とともに、自分のすみかが埋もれてしまうと訴える声が聞こえた。同じ日、隣家からは、金銀を持った人を殺してこの塚に埋めたのではないかと疑いをかけられてしまう。身の潔白を証明するために塚を掘り返してみると、はたして朽ち果てた棺と骸骨が出てきたのだという。もう一つの話では、尊い僧の修行の邪魔をした咎で呪法により食を断たれ餓死した狐があり、その死骸をこの荒神松の下に埋めたところ、家の老母が突然発狂し、自分のすみかに汚らわしいものを埋めるなと口走るようになった。驚いた家人が狐の死骸を取り除くと、老母の発狂はおさまったという。これらの出来事から、この塚には本当に高貴な人物が葬られているらしいと語られている。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成第1期』所収、城戸千楯「紙魚室雑記」に記録がある。
- 地域
- 大阪府高槻市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ