こうがさぶろうでんせつ
甲賀三郎伝説
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 兄たちに岩穴へ落とされた三郎が竜宮で年月を過ごし、蛇身となって妻と再会する物語。
- 細部
蓼科のすえの村に甲賀太郎、二郎、三郎という三兄弟がいた。三郎の妻の美しさをねたんだ兄たちは、蓼科山の頂にある岩穴を竜宮に通じていると言いくるめ、三郎を先に入らせて穴の底へ突き落とした。目を覚ますと竜宮の御殿に横たえられており、食べ物は尽きず庭には四季を通じて花が咲いていて、そのまま十三年を過ごしたという。それでも妻を思う気持ちは消えず、引き止める人々を振り切って地上へ戻ると、闇を抜けた先は浅間山の麓の真楽寺の池であった。
自分の体がいつのまにか蛇に変わっているのを知って嘆いた三郎は、蓼科山の頂に立って妻の名を叫ぶ。すると遠くから応える声があり、竜の姿で空を飛んで諏訪湖の中央へ身を投じた。妻もまた竜となって湖底に暮らしており、二人はいつまでも離れずにいたと語られる。
- 広まり方
- 1987年刊の『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、細川修・松本清人によるその他の伝説の項に収められている。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ