いいだのつえがわかせたいっぱいみず
飯田の杖が湧かせた一杯水
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 杖や指先で岩を突いて水を出したという話が伝わり、一杯水などの地名の由来になっている。
- 細部
- 旅の途中で立ち寄った大師が水を所望したものの、その家には出せる水がなかった。すると大師は手にしていた金剛杖を地に突き立て、みずから水を湧かせて喉を潤したという。この場所は以来、一杯水と呼ばれている。別の家では宿を乞うたが、食べ物がないからと断られ、自分でわらびを採ってきた。今度は味付けの塩がないと言われると、出してやろうと言って岩を突き、湧いた水を用いた。その水は塩気を帯びており、それでわらびを煮たと伝えられる。困窮する家の欠けたものを補ってみせる型の話である。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第12編の弘法伝説、弘法清水の項に収める。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ