こうぼうだいしさま
弘法大師様
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 芋を断られて石に変えた弘法大師様が、事情を知ると元に戻し、親切な家には水を湧かせたという。
- 細部
富士吉田市向原にも弘法大師様をめぐる話が伝わる。川でじゃが薯を洗っていた婆さんのところへ弘法大師様が現れて芋を分けてほしいと言ったところ、婆さんは芋が小さすぎてあげられないという意味で断ったが、大師様はこれを「石のように食べられない芋だ」という意味に受け取り、芋を石に変えてしまった。しかし後で婆さんの真意を知ると、また食べられるように戻してやったという。別の話では、弘法大師様が杖をついた途端に水が湧き出したため、その場所は弘法水と呼ばれるようになった。
さらに、井戸を持たない家の婆さんが遠くまで水を汲みに行って弘法大師様に差し出すと、そのお礼にと杖をついて水を湧かせてくれた一方、水はないと断った家ではかえって水が出なくなったといい、人には親切にするものだという教訓とともに語られている。
- 広まり方
- 1983年刊『向原の民俗(上)』の「口承文芸 伝説」と1984年刊『向原の民俗(下)』の「口承文芸 世間話」に、都留文科大学民俗学研究会が3件を採録した。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ