こうぼうだいし
弘法大師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 横手市に伝わる弘法大師伝説で、人々の応対の善し悪しに応じて井戸や川、暮らしぶりを変えてしまったという三つの話。
- 細部
- 諸国を歩いていた弘法大師が、ある農家でのどの渇きを覚えて水を求めたが、その家の女房に断られてしまった。ほかの村人たちも同じように水を分けようとしなかったため、大師の怒りを買い、以後この土地では井戸を掘っても水が湧かなくなったという。また、大師が川を歩いて渡った際に貝殻で足を切ってしまい、人々が同じ目に遭わぬようにと、この川の貝はそれからは尻の欠けた形のものしか棲まなくなったとも伝わる。さらに、貧しい農家に一夜の宿を求めたところ、その家の夫婦が厩で使うませ棒まで燃やして精一杯もてなしてくれたことに感じ入り、大師はその土地の土を泥炭へと変えてくれたという話も残っている。
- 広まり方
- 『郷土研究』1934年掲載、寺田伝一郎「弘法さまのお授け」に、これら三話がまとめて記録されている。
- 地域
- 秋田県横手市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ