こうぼうだいし
弘法大師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 夏の夕、馬木村の農夫が戸を叩いた老僧を弘法大師と知らず罵り水も与えず追い返し、以来村の水に金気が生じたという。
- 細部
- 夏のある夕方、馬木村のとある農家の戸を叩く一人の老僧があった。ところがその家の農夫はにべもなく応対し、盛んに罵った挙句、水の一杯も与えずに戸を閉めてしまったという。後になって、この老僧こそ弘法大師であったと語り伝えられるようになった。それ以来、今日に至るまで馬木村の水には金気が混じるようになり、村人たちは飲み水の不自由に苦しめられ続けているのだという。旅の僧をもてなす心を欠いたことが、村全体に及ぶ報いとなって残された話である。
- 広まり方
- 1932年刊行の『旅と伝説』に掲載された、児島博一「淡路の話」に記録がある。
- 地域
- 兵庫県洲本市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ