しものせきのかをけしたこうぼうだいし
下関の蚊を消した弘法大師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 旅の弘法大師を家に迎えた家では蚊が出なくなり、水を惜しんだ土地では川が地中に隠れてしまったと伝わる弘法伝説。
- 細部
- 下関市豊田町に伝わる弘法大師の巡歴譚である。ある家では、諸国をめぐる弘法大師を一夜泊めたところ、その家に蚊帳の用意がなかったにもかかわらず、以来その家だけは蚊に悩まされることがなくなったという。一方、別の話では、喉を潤したいという弘法大師の求めに応じず水を惜しんだ土地があり、その報いでそこを流れていた川はやがて地中にもぐって姿を消してしまったと伝えられている。もてなしの有無によって恩恵と災いが分かれる、弘法大師にまつわる典型的な話型である。
- 広まり方
- 1975年の『民俗採訪』所収、山口県豊浦郡豊田町(現・下関市)での聞き取りに記録されている。
- 地域
- 山口県下関市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ