かわさきのこうぼうだいしのろくじみょうごう
川崎の弘法大師の六字名号
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 字を知らない江戸の商人が夢で弘法大師から名号を授かり、六字だけは大師の筆跡で書けるようになった話。
- 細部
- 大師河原の金剛山平間寺には弘法大師の手になると伝える御影が納められている。寛永のころ、江戸京橋の紀国屋作内という人はまったく文字を書けなかったが、この御影を篤く信じていた。ある夜の夢に大師が現れて六字の名号を教え、目覚めたのちに霊験を思って寺へ参ろうと出かけると、途中の橋の上で一本の筆を拾った。以来その名号だけは大師そのままの筆づかいで書けるようになったが、他の文字はやはり一字も書けなかったという。
- 広まり方
- 1975年刊の『日本随筆大成第二期』所収、大田南畝『南畝莠言』に記録がある。
- 地域
- 神奈川県川崎市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ