じんせきこうげんちょうのこうぼうだいしのあわとうなぎ
神石高原町の弘法大師の粟と鰻
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 粟を快く差し出した牛飼いに三度の収穫を授け、水を濁す鰻を叱って川から絶やした弘法大師の伝説が伝わる。
- 細部
- 諸国を巡っていた弘法大師がある牛飼いに出会い、粟を分けてほしいと求めたところ、牛飼いは惜しむことなく快く差し出した。その心遣いに感謝した大師は、御礼としてその粟が一年のうちに三度も収穫できるよう法力で取り計らったのだという。また別の場面では、大師が川の水を飲もうとした際、鰻が水面近くで動き回って水を濁らせてしまった。行いを咎めるつもりで、大師はその川に二度と鰻が棲みつけないよう封じてしまったと伝えられている。恵みを与える場面と罰を下す場面が対になって語られる、典型的な弘法伝説の型を示している。
- 広まり方
- 1943年の『民間伝承』に掲載された江草進「呪占と童戯(岡山県平川村)」に記録がある。
- 地域
- 広島県神石高原町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ