こうぼうだいし
弘法大師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 粗略な扱いを受けた弘法大師が去り際に言葉を残し、その地の桃や水に異変が起きたとする伝説が伝わる。
- 細部
- 姫路市に伝わる弘法大師の巡歴譚で、粗略な応対をした家がその後まで報いを受けたと語られる。ある家では、みすぼらしい身なりで訪れた大師が桃を所望したのに、老婆が身なりを見て返事もせず追い返してしまった。それからというもの、この土地でどれほど桃を育てても実がヤニだらけの「やに桃」しか生らなくなったと伝わる。別の家では、茶を求めて立ち寄った乞食僧を「お前のような者には飲ませられぬ」と追い払ったところ、僧は「それなら結構」と立ち去り、以後この家の井戸から水が涸れて出なくなったと伝えられている。どちらも、旅の僧を粗略に扱った報いが土地や暮らしに形を変えて残るという、弘法大師伝説に共通する筋立てを示している。
- 広まり方
- 1948年の『民間伝承』所収、島田清「弘法大師の村廻り伝説-兵庫県宍粟村に於ける-」に記録がある。
- 地域
- 兵庫県姫路市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ