こうぼうだいし
弘法大師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 洗濯中の女に水を求めて断られた弘法大師が河に錫杖を突き立てると水が地中に染み込み、以来この川は普段は涸れ大雨のときだけ荒れる川になったという。
- 細部
- 弘法川は普段は水の流れていない枯れ河だが、ひとたび大雨が降ると一転して荒々しく暴れる川に変わるという特徴を持っている。もともとは常に水が絶えることなく流れる河であったと伝えられている。ある日、この河のほとりで洗濯をしていた女性のもとへ弘法大師が通りかかり、水を分けてほしいと所望した。ところが女性がこれを断ったため、大師は手にしていた錫杖で川の中をひと突きした。すると河の水はたちまち地面に染み入ってしまい、それ以来一滴の水も表を流れなくなってしまったという。旅の高僧への冷たい仕打ちが、川そのものの性質を変えてしまう罰として語られている。
- 広まり方
- 1960年の『民間伝承』所収、安間清「伝説三つ」に記録がある。
- 地域
- 京都府福知山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ