こすてがわ
子捨川
国内
場所・異界
- どんな話か
- 危篤の母を救うため乳母が皇子を白鳥に見立てて川へ投じ、母子と乳母が白鳥となって都へ飛び去ったという川。
- 細部
- 陸奥に下ってきた橘豊日命との間に皇子をもうけたのは、万納長者の娘であった。豊日命は都から迎えを寄こすと約束して京へ帰っていったが、いつまで待っても迎えは来ず、娘はそのうち重い病に臥せってしまう。乳母は皇子を抱きかかえ、母君が身ごもったとき懐に白鳥が入る夢を見てお生みになった御子なのだから、もとの白鳥の姿に戻って都まで飛び、父帝に母君の病のことを伝えてほしいと言い聞かせて、皇子を川の中へ投げ入れた。娘もまた後を追うように命を落とし、乳母も自ら身を投げると、三人はそろって白鳥の姿に変わり、都をめざして飛び去っていったのだという。この出来事にちなんで、この川は子捨川と呼ばれるようになった。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の伝説:水の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県白石市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ