こしゃ
瞽者
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 音律に通じた瞽者城松が滝の音をかき消すほどの尺八を吹き、慶長の初めに異変を予言した夜、大地震が起きたという。
- 細部
- 城松という名の瞽者は音律に深く通じており、とりわけ尺八の腕前に優れていた。滝に向かって尺八を吹くと、本来聞こえるはずの滝の轟音がかき消されてしまうほどであったという。慶長の初め頃のある朝、城松は突然、風や水の中に普段とは違う異様な声が混じっている、これは何かの異変の兆しに違いないと語り出した。その言葉のとおり、その夜のうちに大きな地震が起こったと伝えられている。同じ城松の逸話は楽器や年代を違えて複数の書物に記されており、盲目の音楽家の鋭敏さが天変地異を感じ取ったとする話として広まっていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1976年の『日本随筆大成』第一期に収める藤井懶斎「閑際筆記」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ