うすきのとみとおおやけどをまねくこえ
臼杵の富と大火傷を招く声
国内
場所・異界
- どんな話か
- 山で正体不明の声に「取付こうか」と問われ、応じ方によって富を得る者と大火傷を負う者に分かれるという話。
- 細部
- 山中で仕事をしていると、どこからともなく「取付こうか引っつこうか」と問いかける声が聞こえてくることがある。心得のある爺はためらわず、取り付くなら取り付け、引っ付くなら引っ付けと声を返した。すると金銀が飛んできて体じゅうにまとわりつき、たちまち長者になったという。ところが隣の爺が同じことを真似ると松脂がべっとりとつき、火を近づけた婆の手燭が燃え移って大やけどを負う始末になった。運のよい者には饅頭や羊羹、大判小判が寄ってくるが、運の悪い者には蛇や蛭、蜂やむかでがまとわりついて命を落とすとまで語られている。
- 広まり方
- 1953年の『日本民俗学』所収、丸山久子「昔話の『幸運』」に記録がある。
- 地域
- 大分県臼杵市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ