いいたてむらのさんちゅうにひびくよびごえ
飯舘村の山中に響く呼び声
国内
場所・異界
- どんな話か
- 明治44年の夜、山中で「ほーい」と呼ぶ正体不明の声を聞いた話と、まぐろを食べた夜に谷から声がした話。
- 細部
- 明治44年、まだ暑さの残る夜11時ごろ、「ほーい」という人の声が聞こえてきたが、姿はまったく見えなかったという。3回目の呼び声が頭の真上ですると同時に、周囲の木々が張り裂けたかと思うほど激しい音が響き、バタバタと小山を駆け上がるような気配がしたが、行ってみても変わったことは何もなかった。別の夜には、鮪売りから買った鮪を食べて寝ていたところ、夜半に谷のほうから「ほーいほい」という声がしてきた。なんとなく様子がおかしいと感じたため木に火をつけて谷底に落とすと、がたがたと逃げていく音がして静まり、白むじなの仕業だろうと語られた。
- 広まり方
- 1937年の『旅と伝説』所収、岩田敏夫「相馬山中郷雑記―佐須を中心として―」に記録がある。
- 地域
- 福島県飯舘村
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ