いどのそこのこえ
井戸の底の声
国内
場所・異界
- どんな話か
- 慢心した井戸掘りが掘り進めた穴の底から四恩を問う声が響き、諭されて改心したという話。
- 細部
- 腕自慢で高慢なところのある井戸掘りが、堂宇の井戸を任された。ところがどれほど掘り下げても水脈に当たらない。五十尺あまりに達したころ、穴の底のほうから、四恩を知っているかと問いかける声が響いた。男は恐れて仕事場を捨てて逃げ出す。のちに南嶺和尚から四恩の意味を説き聞かされ、自らの高ぶりを悔いて改めて掘り直したところ、こんどは水が湧き出たと伝えられる。怪異が罰ではなく戒めとして働く筋立てになっている。
- 広まり方
- 1995年の『中京民俗』に載る中村啓吾・杉本敦子・古橋麻理・重松春菜による口承文芸の報告に記録がある。
- 地域
- 滋賀県東近江市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ