ふくやましのえのきのねのうめきごえ
福山市の榎の根のうめき声
国内
場所・異界
- どんな話か
- 文政2年3月、備後深津郡引野村の百姓宅の榎の根元からうめくような声がし、離れた場所ほど大きく響いたという。
- 細部
- 文政二年の三月、備後国深津郡引野村にあった百姓の家では、庭の榎の根もとの地中から、人がうめいているような声が漏れ聞こえてくる怪異があった。不思議なことに、その家の近くで聞くよりも三、四町ほど離れた場所で耳を澄ました方が、かえって声ははるかに大きく響いたのだという。この声はしばらく続いたのち次第に弱まっていき、やがて完全に聞こえなくなった。それきり、この家では特に変わった出来事は起きていないと記されている。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成第1期』に収録された菅茶山「筆のすさび」に記録がある。
- 地域
- 広島県福山市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ