こえ
声
国内
場所・異界
- どんな話か
- 夜寝ていると呼ぶ声で気付くと池の堤に立っており、光明真言を唱えて夜を明かしたという、死へ誘う声の話。
- 細部
- ある人が夜眠っていると、誰かが呼びかける声で目が覚めた。はっと気付くと、いつの間にか家を出て、池の堤の上に一人で立っていたのだという。慌てて家に逃げ帰ったものの、またしても呼ぶ声が聞こえ、気が付けば再び同じ池の堤に立っていた。恐ろしくなったこの人は、家に戻ってから光明真言を一心に唱え続けて、なんとかその夜を明かしたと伝えられている。夜更けに調子のよいことを言って外へ誘い出そうとする声は人間のものではないとされ、そうした誘いに応じて一緒について行ってはならないと戒められている。
- 広まり方
- 『四国民俗』1985年掲載、水野一典「死に誘われる話―香川県綾上町の聞書から―」に記されている。
- 地域
- 香川県綾川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ