こあらしいなり
小嵐稲荷
国内
場所・異界
- どんな話か
- 不浄の者や参拝を怠った者に障りが及ぶとされる霊験の強い稲荷で、供物を持ち出せば道に迷うという。
- 細部
- この稲荷は験があらたかで、その分だけ気難しいと語られる。身に不浄のある者が参道を登ると途中で気分が悪くなり、引き返さざるを得なくなることがあるという。用もないのに立ち寄って拝まずに帰ろうとした者の前では、黒い竜巻のようなものが立ち上がり、慌てて戻って拝み直したという話も残る。また、若者たちが神酒に酔い、供えてあった刀で木を伐りながら下ったところ、迷うはずのない道で迷った。神のものを持ち出したせいだと気づいて刀を置くと、あっけなく下山できたという。後から登った神主は道端に落ちている刀を怪しみつつ、もとの場所へ戻したと伝えられる。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第12編の世間話、小嵐稲荷のたたりの項に収める。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ