きつねつきのまね
狐憑きの真似
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 大友真鳥討伐に向かった高村兼道が返り討ちに遭いかけた際、狐に取り憑かれたふりをして切り抜けたという舞踊の筋。
- 細部
- 井上流の舞踊には、悪だくみを進める大友真鳥を討伐する使命を帯びて都から下ってきた高村兼道が主役となる一段が伝わっている。ところが兼道は道中で立場が逆転し、討たれる側に回りかねない危機に陥る。そこで彼がとった策が、狐に取り憑かれた者を装うことであった。正気を失ったかのように振る舞うことで相手の警戒を外し、命の危険をやり過ごしたという筋立てで、化かす側であるはずの狐の力を、人間が芝居として利用する点が興味深い一段である。
- 広まり方
- 1934年の『郷土研究上方』に載る片山博通「兼道と法界坊―井上流舞踊細見のうち―」に記録されている。
- 地域
- 福岡県筑紫野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ