おおずのかずがふえるきつねび
大洲の数が増える狐火
国内
場所・異界
- どんな話か
- 高山の中腹に初夏の夕方たびたび見えた火で、一つが三つ五つと増えてはまた一つに戻った。
- 細部
- 明治の終わりから大正のはじめにかけての話である。初夏の夕暮れどき、高山の右手の中腹に野火のような火がしばしば見えた。はじめは一か所だったものが三か所になり、やがて五か所へと増え、しばらくするとまた一か所に戻る。そうした増減を繰り返すのを人々は眺め、狐の嫁入りだろうか、それとも第六天だろうかと語り合ったという。行列に見立てられる火の連なりと、その数が変化していく様子が、この土地での呼び名を決める手がかりになっている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』に載る橋村寿の怪談ばなしに記録がある。
- 地域
- 愛媛県大洲市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ