いくさかのかわべのきつねび
生坂の川辺の狐火
国内
場所・異界
- どんな話か
- 夜の川縁の道に提灯ほどの火が十ばかり並んで明滅し、きつねの嫁入りとも呼ばれた。
- 細部
- 大日向の川沿いの道では、夜になると提灯のような火が十個ほど一列に並び、ついたり消えたりする光景が見られたという。人家の灯りとも松明とも違うその明滅を、村の者はきつね火と呼び、あるいはきつねの嫁入りだと言い合った。列をなして進む火を婚礼の行列に見立てる呼び方は各地にあるが、ここでは川縁という具体的な場所と結び付いて語られている。きつねに化かされた話が数多く残る土地であることも、この解釈を支えていたと考えられる。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編「口頭伝承」第三章の世間話、きつね火の項に収められている。
- 地域
- 長野県生坂村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ