きつねだ
きつね田
国内
場所・異界
- どんな話か
- 田植え前に用意した苗をきつねが乱雑に植えたといい、今も一部をわざと乱して植える田。
- 細部
- 井戸端と呼ばれる家の裏手に、きつね田という名の田がある。翌日に田植えを控えた家の者が苗をたっぷり取り揃えて置いておいたところ、朝になってみると苗はすでに植わっており、しかも並びがまるででたらめであった。これはきつねの仕業だと語り伝えられている。その由来にちなんで、この家では今でも田の一部をわざと不揃いに植えることにしているという。過去の怪異が名残の作法として現在の農作業に組み込まれている点が、この伝説のかたちを支えている。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、田の伝説の項に収める。
- 地域
- 長野県豊丘村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ