まつもとのきとうし
松本の祈とう師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 寺の僧や行者が担い手となり、病気平癒や憑き物落とし、失せ物や祟りの相談に応じたという。
- 細部
- 祈とうの担い手には土地ごとに呼び名があった。洞光寺のオッサマと呼ばれる者は、病を治したいときや憑き物を落としたいときに頼まれ、寺で祈とうを行った。地蔵院の行者と呼ばれる者は守備範囲が広く、縁談、六三除け、方角の吉凶、失せ物、災難や祟りごとまで受け持ち、ぜいちくを用いて占ったという。堂正の坊様や石橋のじい様と呼ばれる担い手もいて、病気平癒のほか子どもの夜泣きや失せ物、祟りごとに応じ、筆の軸で子の肌に丸く墨のあとを付けてくれたと伝わる。医療と占いと祓いを一手に引き受ける存在だったことがわかる。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 中信地方 仕事と行事』第9編民間信仰、祈とう師の項に三例が並ぶ。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ